大嫌いだから、ね? ③
それにしても、みんなの心の叫び(!?)を聞いてわかったことがある。
みんな、外部入学、とくに男子クラスの子たちともっと身近になって、仲良くしたいんだって。
私は、おもむろに鞄からメモとペンを取り出した。
「どうしたの、陽菜さん、いきなり」
メモとペンを不思議そうに見ながら問われた。
私はみんなを見回しながら、その質問に答えた。
「あのね、いろいろ意見を聞かせてもらいたいの」
「意見?」
「うん。生徒会でね、もっと外部入学組と持ちあがり組を交流させるために、あらためて行事をしようってことになっているの。
なにをするか、考えなくちゃいけないんだけど、私ひとりの考えだと限界があって。
だから、みんなに、どういうことをしたらいいか、意見を出してもらいたいんだけど、どうかな?」
「・・・」
やがて、彼女らは互いを見つめあい、そしてうなずいた。