大嫌いだから、ね? ③
「うん、うん、考えるって、本気で」
「陽菜さん、生徒会役員だったよね。いいね、交流最高!
正々堂々と、仲良くなれるチャンス。逃がさない!」
「何がいいかな? 遠足、ゲーム大会、あとは、お茶会!」
一人がどこかで聞いたようなことを叫んだが、すぐにすさまじい突っ込みが入った。
「あんたは、小学生か!」
・・・私も、それしか思い浮かばなかったんだけど・・・。
私は、怒涛のように彼女たちの口から発せられる言葉をメモしていく。
気がつくとクラスのほとんど全員が何事かと周りにやってきて、そしてそれぞれの意見を発し始めた。
私は筆記マシンのように、右腕を動かし続け・・・やがて、それはチャイムがなって、先生がやってくるまでつづいた。
「ふぅん、なるほどねぇ」
私の前の席にすわって、ぺらぺらとメモ帳をめくりつつ、例によってイチゴオレのストローを口にくわえつつ・・・、親友の理佳がいった。