大嫌いだから、ね? ③

とりあえず、そのメモをもとに要点をまとめて、わかりやすく一枚の紙にまとめていくことにする。

 これを放課後、生徒会で提出すればいいかな? 案は多種多様すぎて、私には一つには決められなかった。



「ほんと、陽菜はそういうのまとめていくの得意だよね。わかりやす」



 私が書きとめている内容をみながら、理佳がいう。ほんとは、パソコンがあればずっと早いんだけど・・・それは、生徒会室にしかないんだ。

 それで、私はレポート用紙にそれを手書きで書いている。



「・・・でも、陽菜、先にお昼食べたら?」



 私のあけられていないお弁当を一瞥して、理佳がいった。

 なんだか、食欲がないというか・・・のどばかりかわいて、私はさっきからスポーツドリンクばかりを飲んでいた。



「うん。なんだか、おなかすかなくって。

 なんでかな? ん・・・理佳?」



 理佳が手をのばして、私の額に触れた。

 いつもながら指先まで温かい。

 理佳が形の良い眉をよせた。



「う~ん。ほおがピンク色だから、熱があるのかなって思ったけど、よくわかんない。

 でも、熱いような気もするし」

「熱い?」



 でも、自分ではよくわからなかった。

 それに私、自分で言うのもなんだけど丈夫でめったに風邪ひかない。

 小学生の時は皆勤賞もとったことあるんだから。

  
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