お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

ミサトさんに無理やり桐生の方を向かされる。


「頼んだ、萌!!」


ミサトさんの大声に一瞬桐生はこちらに目を向けたけどあからさまに視線を外される。


あたし達が今喧嘩に近いような状況だなんてミサトさんは多分気づいてないのだろう。


桐生の感情のないその瞳が怖い。


二人の間に流れる空気は氷のように冷たかった。


「え、えーっと。」


恐怖をなんとかこらえて口を開く。


"ミサトさんと遊園地に行ってあげて?"


と言えばいいのだろうか?


頭の中で必死に思考を巡らせる。


なんか上から目線っぽいから、行かないの?とでも聞けばいいのかな…

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