お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「だからいいって言ってるだろ。とりあえず早く泣きやめ、な?」
頭の上に手が置かれる。
いつもいつもあたしを穏やかな気持ちにさせてくれる魔法の手。
「ありがと。」
恭ちゃんはあたしは落ち着くまでずっと隣で頭を撫でてくれた。
――――・・・
結局そのまま一緒に帰ることになった帰り道。
曲がり角で友ちゃんと別れてからは恭ちゃんと二人で並んで歩いた。
「どうせ、桐生と喧嘩したとかなんだろ?」
そんなことを言って恭ちゃんはクスリと笑う。
「なんでわかったの!?」
「わかるよ。来栖のことだもん。」