お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~


「最初はさ…俺は桐生も来栖の事も大切に思ってるから、この気持ちは伝えずに黙って見守るつもりだった。桐生が来栖の事を大切にしてるのはわかってたし。


でも…」


恭ちゃんはあたしの肩に顔を埋める。


「ここ何日もずっと来栖、辛そうだったじゃん。」


「恭ちゃん…。」



「桐生もなんかイライラしてるみたいだから、二人の間に何かあったんだろうなってのはすぐにわかった。」



ただ平気なフリしてたけど


恭ちゃんは気づいてくれてたんだね。



「でもそんな時に俺はお前に何にもしてやれなかった。来栖は桐生の恋人だから俺の出る幕じゃない、そう自分に言い聞かせてきたんだ。」

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