お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
* あたしの好きな人

――――・・・・


「ってことがあったの!!!」


「そりゃあ…災難だったね、萌。」


ホームルーム前の教室。


あたしは朝の出来事を友ちゃんに延々と愚痴っていた。


片岡友(カタオカユウ)。


あたしの中学校からの親友であり一番の理解者。


黒髪ロングヘアの美人でしっかりしているがかなりの毒舌だったりもする。


「うぅ…。あたしもうお嫁にいけないー!」


そう言って友ちゃんに抱きつくと「くっつくな、動きづらい。」と頭をはたかれた。


「ひどぉっ!!」


容赦のないチョップでズキズキと痛みあたしは両手で頭を押さえる。

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