お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

恭ちゃんの言葉も途中のままミサトさんが叫ぶ。


そしてそのまま少し離れたところを見ていた桐生のところへ走って行ってしまった。


「ちょっと~聞いてよ桐生!恭史郎ったら萌に指輪なんてプレゼントしようとしてるの!」


み、ミサトさん


なんてことを…。


ミサトさんに手をひかれて桐生がこっちに向かって歩いてくる。


近づいてくる足音。それはあたし達の前で止まることはなかった。


「よかったな。」


桐生はその一言だけを言ってあたしの肩を叩くとそのまま通り過ぎていく。


頬に一筋の滴が流れる。


あれ…


なんで…あたし…

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