お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
気づけばあたしは叫んでいた。
殴り合いそうにもなりそうだった桐生と恭ちゃんの動きが止まる。
二人だけでなく周りの人全部の視線があたしの方へと向いた。
足が震える…
でも…言わなきゃ
「喧嘩なんてしないでよ…。二人が喧嘩してるところなんか見たくない。」
「はぁ…?」
「来栖…でも!」
なんて言えばいいのかわからない。
でも…
もうごまかせないから正直に伝えなきゃ…
「ごめん!!あたしが悪いの!!
あたしの気持ちが曖昧だったから…。」