お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

一瞬にして教室にいる生徒たちの視線が集中する。


女の子達の「きゃー!」という黄色い声を筆頭に教室中が騒がしくなった。


桐生のもとへ女の子達が一気に集まり、男子は神聖なものを見るような視線を向けている。


桐生は学校でも有名人だ。


財閥の御曹司でかっこよくてなんでもできるんだからモテないわけがない。


それでも学校内で見かける度に男女問わずたくさんの人に囲まれてる彼を見てると改めてすごい人だと思わされる。


あたしには関係ない話なんだけど。


「何だ、恭史郎?ナンパか?」


桐生が取り囲む女の子達の間をすり抜けてあたし達の元へと近づいてくる。

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