お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「なんだなんだ~!!見て見て。じゃーん。」
ミサトが差し出した右手にはあたしと同じ指輪が光る。
「ミサトも買ったんだ~。」
「うん、恭史郎が買ってくれたんだ!!」
「え、恭ちゃんが!?!?」
「そうそう~!!」
まさかあの後恭ちゃんとミサトもいい感じに…
なんて妄想をしていると
「誤解されるようなことでかい声で言うな。」
あたしの一瞬の妄想を遮るかのように後ろから恭ちゃんがミサトの肩を叩いた。
「…あ、恭ちゃん。」
あたしが呼びかけると恭ちゃんは「おっ。」と言って微笑する。
でもその視線はすぐにミサトに向けられた。