お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「お前…それ買ってあげたっていうか買わされただけだろ…。」
そう言って恭ちゃんが眉間にしわを寄せて頭を抱える。
「何よその言い方ー!!人が無理やり買わせたみたいに!!」
「それが事実だろ。」
「ちょ、それひどくない!?!?」
掴みかかろうとするミサトさんの手を恭ちゃんが両手で押さえているような状態。
均衡が破れればすぐにでも喧嘩が始まりそうな…そんな雰囲気だったけど
結局火花を散らすミサトに「わかったわかった。ごめん。」と恭ちゃんが平謝りしてその場は終了した。
なんだかんだ仲良いのかな…とか一瞬思ってみたりもしたけど、勿論口には出さない。
「で、萌はそれ桐生に買ってもらったのか?」
恭ちゃんが話題を変えるように指さしているのは勿論あたしの手にあるリングネックレス。
「うん…。」
「へぇー。あいつも考えたな。」