お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

――――・・・

そのまま連れてこられたのはゲームセンターだった。


UFOキャッチャーに射的ゲームにプリクラ機に…


それはあまりにも普通すぎる場所で。


学校をサボってまでこんなところに来る意味がまずあるのかがわからない。


それなのに桐生は何も言わずにズンズンと奥へ進んでいく。


「桐生…あのどうしてここに…?」


「お、せっかくだしプリクラ撮らねえ?」


何回もその真意を聞こうとしたけど全てこんな風にはぐらかされてしまった。


もう…っ!!!


あたしが何も答える前に桐生の姿はプリクラ機のカーテンの中へ消えていて、慌ててあたしも中へと入った。


中では既にお金を投入した桐生が操作画面と格闘していた。

< 230 / 424 >

この作品をシェア

pagetop