お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
―――…
ゲームセンターで沢山遊んだ後、最後に桐生が連れてきてくれたのは
「教会…?」
「そ。」
街のはずれの岡の上にある小さな教会だった。
「俺の秘密の場所。」
なんて言いながら桐生は岡の上から街を見下ろす。
「そうなの!?なんか…ロマンチックだね!!」
「…嘘だけど。」
「えぇっ!!ちょっと!!」
頬を膨らましながら桐生の腕を掴むと桐生は「騙される方が悪い。」と頭をぐしゃっと撫でた。
「何それ~!」
「お前騙されやすいもんな~。」
ニヤニヤと笑いながらもあたしを見る目はすごく優しくて。