お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

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「お前に借りたあの映画超やばかったんだけど」


「そりゃ世界№1アクションの新作だからな~」


「2も頼む」


「了解」


全く…いつも通りだし…


あの後やってきたのは駅の近くのファーストフード店。


御曹司には縁の無さそうな場所に見えるけど、二人は家に内緒でよくここに来ているらしい。


テキパキと注文をして慣れた手つきでトレーを席へと運んでいく。


そんな二人の後ろでその様子を眺めているけどやっぱり桐生と恭ちゃんはすごく目立っていた。


この放課後の時間は高校生でごった返していて騒がしい。


でも同じ学校の人は勿論…他校の女子…男子までもが二人を目で追いけけつつ何か話している。


それは芸能人でもその場にいるかのような…


ホント…モテるなぁ…


…なんて考えながら二人を見つめる。


「ん」


ぼーっとしているあたしに気づいたのか桐生がなんか差し出してきた。

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