お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
普段と何も変わらない…
そんな時間が過ぎていく。
~♪~♪~♪
そんな中桐生の携帯電話が鳴った。
「悪い、ちょっと」
そう言って桐生は携帯を片手に店の外へ出ていく。
その瞬間、和やかな空気の中の微かな緊張感が解かれた気がした。
「はぁ…」
自然とため息が漏れた。
席の横の窓ガラスに映る自分の顔は悲しそうな疲れきったような顔をしている。
桐生は…何を隠してるの…
やっぱり留学のこと…あたしのせいで断ったから何かあったとしか…
「気になるの?」
「え?」
「桐生のこと」
正面に座っていた恭ちゃんが口を開いた。