お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「思い出の場所…か」
そう言いながら桐生が肩に手を回してくる。
そのまま抱き寄せられた体を桐生に預けるように寄りかかった。
その温もりが愛しい。
優しく名前を呼んで微笑んでくれる貴方が愛しい。
「今まで色んな事があったな」
桐生の声に耳を傾ける。
「付き合う前も…付き合ってからも。俺の隣にはずっと前からお前がいたんだよな」
「それは、お互い様だよ」
「喧嘩ばっかしてたのに、いつからこんなに好きになっちまったんだろうか」
そう言いながらあたしの肩に桐生が顔を埋めてくる。
心臓がドキドキと音を立てた。