お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
桐生も恭ちゃんも知らない。
唯一知っているのは親友の友ちゃんだけだ。
「萌ももうちょっと積極的になればいけると思うんだけどな~。」
とわざとらしいテンションで友ちゃんが話かけてくる。
「いやいや無理だって!!あたしと恭ちゃんは住む世界が違いすぎるから!」
「そこを乗り越えるのが恋でしょ!」
「あたしは別にそんな…。」
恭ちゃんのことは好き…だけど
別にあたしは恭ちゃんと付き合いたいって思ってるわけじゃない。
彼は手の届かないところにある憧れのような人だもん。
時々話して笑ってくれるだけで十分幸せだって思えるから。