お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

「ほんと謙虚だよね、萌。」


「まあ。」と友ちゃんが席を立ちあがりながら付け足す。


「あんたには一ノ宮君がいるから賢明な判断かもね。」


「うん。」


恋愛感情を抜きにしてもあたしは桐生だけのメイドだから


彼以外の人と一緒にいる恋なんてきっと許されてない。


「それよりさ…。」


友ちゃんが教室の奥の方に視線を向ける。


女子生徒達の集団。


さっき桐生の周りに集まっていた子達だ。

< 29 / 424 >

この作品をシェア

pagetop