お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「台無しって、あたしはただ桐生と萌に…」
「憶測で動くことはやめた方がいい。ただでさえ桐生には前科があるから皆色々気にしてるんだ」
「そうだけど、これはそれとは別でしょ」
「だからって今更何をする気だよ」
「それは…」
ミサトは桐生のいる方向に視線を移す。
恭ちゃんはそれで察したらしい。
顔つきがますます神妙になる。
「おい、ミサト…ちょっとこっち来い」
「な、なによっ」
恭ちゃんが強引にミサトの手を引く。
「来栖、ちょっとごめんな」
そう言って恭ちゃんが微笑むと二人は廊下の方に消えていった。