お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

甘い物のはどちらかと言えばあんまり得意ではない。


でも、真剣な顔で萌が俺を見つめているから


小さくため息をついた…。


「美味かったよ」


「ほんとですか?」


途端にきらきらした目で「よかったぁ」と笑顔を向けてくる。


その無防備な笑顔に俺がこんなにも惹かれていることなんかまるで知らずに。



"きりゅう様"


"桐生様っ!!"


"い、一ノ宮様…っ"


幼稚園、小学校、中学校…


いつでも俺の隣にあった萌の存在。


いつ好きになったとかそんなのはわからないけど…


誰よりも萌のことを愛している自信はあった。

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