お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
だから、萌が恭史郎を好きと知った時は狂いそうになるほど嫉妬した。
萌が俺の傍にいる理由は仕事という"契約"
どんなに近くにいたってその心を自分のものにできない。
萌が恭史郎にはにかむのを見るのが辛くて仕方なかった。
でも…それにも限界がきて
"俺と付き合うなら、お前の気持ちは恭史郎には黙っててやるよ
だけど…お前が拒否するなら、俺はあいつに全てをばらす"
俺は強引に萌を自分のものにした。
あの日萌は泣きながら俺を受け入れるだけだった。
それから何度も何度も
言葉を交わしてすれ違って傷ついて傷つけて
やっと通じ合った心。
幸せすぎて死にそうになるくらいで。
もう絶対に離さないと誓った。
はずだったのに…