お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

だから、萌が恭史郎を好きと知った時は狂いそうになるほど嫉妬した。


萌が俺の傍にいる理由は仕事という"契約"


どんなに近くにいたってその心を自分のものにできない。


萌が恭史郎にはにかむのを見るのが辛くて仕方なかった。


でも…それにも限界がきて


"俺と付き合うなら、お前の気持ちは恭史郎には黙っててやるよ


だけど…お前が拒否するなら、俺はあいつに全てをばらす"


俺は強引に萌を自分のものにした。


あの日萌は泣きながら俺を受け入れるだけだった。


それから何度も何度も


言葉を交わしてすれ違って傷ついて傷つけて


やっと通じ合った心。


幸せすぎて死にそうになるくらいで。


もう絶対に離さないと誓った。


はずだったのに…

< 305 / 424 >

この作品をシェア

pagetop