お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「俺はどんなことはあっても、萌のこと幸せにする。釣り合うとかそんなんじゃない。一人の男として萌を幸せにしたいんだよ」
「…」
心がどんどん掻き乱されていく。
恭ちゃんはそのままパーティー会場をずんずん進んでいく。
わからない。
あたしの気持ちはどうなるの?
桐生のこと忘れて
恭ちゃんと付き合えば幸せになれるの…?
なんで、
なんでそんなこと言うの?
しきりに溢れる涙が自分の心に強く感じさせる。
だめだよ…
どんなに突き放されたって
あたしは桐生のことが好きなんだもの。
桐生じゃなきゃダメなんだもの…。