お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
――――…
パーティー会場を抜け出して暗い外に出た。
都会の大通りはいつもと変わらず人とネオンの明かりで賑っている。
空からは少しだけど雪が降っていた。
アメリカは雪が降るのかはわからないけど
とりあえず俺の今住んでいるこの地域では雪が降ること自体珍しい。
…あいつも見ているのかな?
なんてふと考えてしまう。
あんな残酷なやり方で終わらせたくせに
俺はほんと未練がましい奴だと思う。
ほんと一秒でも萌のことを忘れたくないって思うこの感情は
いつかなくなる日は来るんだろうか?
大通りを歩いて行くうちに俺の足は一件の店の前で止まった。
それは有名なブランドの宝石店。
ショーウィンドウには新作なのだろう。
洒落たネックレスやピアスなどのアクセサリーが並ぶ。