お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「どうして…」
それしか言えなかった。
"忘れて"っていう言葉の意味はそういうことだったの?
応援するって決めたけど
それは、こういう未来だったの?
シルバーの指輪があたしの足元に転がっている。
でも輝きは涙で滲んで見えなかった。
「桐生、どういうことなんだよ」
恭ちゃんが桐生に詰め寄る。
「別になんもねえよ」
「じゃあ今のお前らのこれはなんなんだよ」
怒りに満ちた声。
「なにか問題でも」
桐生の口調はすごく冷めている。
「あるに決まってんだろ!!!!」
恭ちゃんが大声で怒鳴って桐生の胸倉を掴む。