お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「…ミサトと指のサイズが同じだったから?」
あたしは迷わずにそう答えた。
だって、それしかない。
桐生はあたしのこと嫌いだもん。
「それはないよ」
「なんで…そんなこと言うの?」
信じられない。
ごめん恭ちゃん。
でもこれ以上惑わさないでほしいの。
「俺とミサトは遊園地行った日に二人であの指輪を見たんだよ」
「あたしと桐生と別れた後?」
「そう。で、俺はミサトにあの指輪を買わされたってわけ」
「そうなんだ…」
確かにミサトから指輪を見せてもらったことは覚えてる。
「その時、来栖の指に大きかったあの指輪はミサトの指にはぴったりだった」