お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

あたしは桐生が守ってくれた未来を精一杯生きようと思った。


それがあたしがみんなのためにできること。


桐生のためにできること。


そして、自分で決めたこと。


でもこの恋を忘れるわけじゃないの。


…たった一人の大切な人のこと


あたしはこれからもずっと想い続けると思う。


ううん、それだけでいいって想ったの。


心の中だけでいいから好きでいたい。


桐生があたしを愛してくれたように。


シンデレラみたいなハッピーエンドにはならなかったけど


あたしは幸せだよ。


「そっか…」


友ちゃんはため息をついた。


「もう終わらせるつもりなの?」

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