お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「恭史郎…?」
ジャケットにTシャツ
ジーンズをブーツにインさせたいつもよりラフな格好。
そして見ている者を虜にしてしまうような王子様の笑顔。
恭史郎の姿が確かにそこにあったんだ。
「やっと見つけた」
ポケットに手を突っ込んでクスッと笑いながら近づいてくる。
なんで…恭史郎がここに?
俺との距離が2mくらいまで近付いた時、俺はハッとなった。
「…なんだよ」
あえて冷たく聞いてみた。
今更俺が恭史郎に笑いかけられるはずなんてないから。
「別に?親友の旅立ちなんだから見送りくらいするだろう?」