お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

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桐生


どんなに離れても


もう二度と会えなくても


あたしにとってのご主人様は桐生だけなんだよ。


きっと恋とか愛とかそういう言葉でさえ表せないくらい


大切な唯一無二の存在。


それだけはどうしても伝えたかったの。


きっと優しい貴方はあたしを傷つけたと思って自分を責め続けると思うから。


伝えたい想いはきっと


言葉なんかじゃ伝えられない。


愛しています、御主人様。


そしていつだって願っています。


優しい貴方が幸せになれることを。




曇り空から差し込んだ一筋の光は希望に見えた。


その方向は空港を差している。


窓ガラス越しの景色を見てあたしは少し微笑んだ。



――――・・・

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