お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「海に墜落して生存者はいないって話だよ」
「そんな、かわいそうに」
生存者はいない…
じゃあ、桐生は…
頭が痛い。
何も考えれない、考えたくない…
桐生、嘘だよね?
死んだりなんかしないよね?
あたしは歩道にそのまま座り込んでしまった。
涙がしきりに溢れて止まらない。
桐生
桐生…
桐生……
嘘だよ。
こんなの嘘に決まってる。
「違う…飛行機に乗ってるかもしれないし…」
震える声を絞り出す。