お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

震える足で搭乗者名簿を確認しにインフォメーションへと向かう。


一歩、また一歩。


足がガクガクとなる。


もし、ここに桐生の名前があったら…?


 嫌ダ


 ソンナノ嘘ダヨ


 コワイ ミタクナイ



足がもう動かない。


涙が止まらない。


あたしは膝からその場に崩れ落ちた。


桐生

会いたいよ…


もう立ち上がれないよ…


あなたがいない未来なんて信じたくない。

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