お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

チュッとわざと音を立てて口づけると萌の顔がみるみる赤くなる。


「…桐生っ//」


そう、その顔が見たいんだよ。


「人差し指、次は中指か」


心の中の黒い感情に火をつけられた俺は次から次へと指にキスを落とす。


「ちゃんと全部に教育しないと、また何するかわかんないだろ」


「ひゃ…//」


そう言って薬指、小指


手のひら、手の甲…


時々聞こえる可愛い声にまた俺の心は満たされる。


「よくできました」


「…っ////」


終わったときには萌は涙目になっていた。


あーあ、またそういう反則的な顔をするんだな。


少しは自覚しろよな?

< 400 / 424 >

この作品をシェア

pagetop