お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
でも
「ちゃんと我慢できたから今度は御褒美をやんないとな」
「ごほうび…?」
22歳にもなったというのに御褒美って言葉で萌は目を輝かせる。
「今日は出かけるって約束してただろ?特別にいいところに連れてってやるよ」
「ほんとにっ?」
その言葉だけで世界一幸せそうに笑うこいつの単純さはほんとすげえなって思う。
「ああ、だからさっさと準備しろよ」
ぐしゃぐしゃになったパジャマを整えながらベットから体を起こした。
そして今度は見下ろす形になった萌の額に軽くキスを落とした。
それだけで顔を赤くして恥ずかしがって
ちょっといじめてやりたくなるけど
とりあえず今日は出かけるから後にしよう。
名残惜しさを感じながら俺はダイニングへ向かった。