お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「そうかな//」
まだ自信がなさそうに手で顔を覆っている。
「いつまでそんな顔してんだよ、すげえ可愛いから。ほら行こうぜ、お姫様」
そう言って手を握った。
やべ…////
自分で言っておきながら今の言葉は少し恥ずかしい。
萌に表情を見られないように車まで歩いた。
「ほら」
車のドアを開けてやると萌は物珍しそうにはしゃぎだす。
「桐生の運転する車乗るの初めてっ!!」
そんなことで騒いでたら今日は心臓持たないから。
少し苦笑いしながら俺も車に乗り込んだ。
春に買った黒の新車。
助手席に萌を乗せて目的地に運転していく。
今日は大人のデート。