お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

それから俺たちは砂浜で子供みたいに遊んだ。


海で遊んだり、


砂でお城を作ったり、


貝や石を拾ったり…。


時間はあっという間に過ぎていった。


「あー、疲れたな」


遊び疲れて砂浜に座って海を眺める。


萌は一人まだ海の中で手で水をすくったりしている。


ぼーっとそんな様子を見ていると萌はどこからか木の棒を持ち出していた。


そして砂浜になにか描き出す。


おもむろにその様子を見つめていると、萌が少し照れくさそうに手招きしてきた。


「なんだよ」


立ち上がると砂浜に見えたのは相合傘。


もちろん俺ら二人の名前が描かれていた。

< 405 / 424 >

この作品をシェア

pagetop