お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
会場入りした後は桐生はあちこちのお偉いさんからひっぱりだこで挨拶に回っていた。
あたしは壁の近くに立って遠くからその様子を眺めているだけ。
シャンデリアに豪華な料理、
その周りでにこやかに話すセレブな人達。
まるであたしがなじめそうにない雰囲気が漂っていた。
桐生は一回りも二回りも年齢が上の人と堂々と話している。
てか…荷物なんてないじゃん。
あたしは一体何をすればいいのよー…
ドンー…!!
そんなことを考えていたら急に誰かにぶつかられた。
「っとと…きゃっ!!」
ドターン!!!
ヒールでバランスがとれずにあたしは派手に転んでしまった。