お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
「ごめんっ。大丈夫?」
ぶつかった女の人が慌てて駆け寄ってくる。
そしてしゃがみこんであたしの手を取った。
茶髪のショートヘアに黒いドレスをまとった長身の彼女はすごく美人な人だった。
なんてキレイなんだろう……
あたしは声も出せないほどその人に見とれてしまった。
「立てる?」
「は、はい…。」
優しく問いかけてくれる彼女にあたしはうなずくことしかできなかった。
両足のバランスを取りながらなんとか立ち上がろうとしていると
「あーー!!!」
突然その女の人が叫んだ。