お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
* 揺れるココロ

――――・・・

あの日以降…


あたしの毎日は変わった。


もう桐生の身の回りの世話をすることもない。


朝起こすことも


登校時にかばんを持つことも。


その代わりに


「行くぞ。」


差し出された大きな手。


あたしはそれを握り返す。


そう、普通の恋人として振舞う――…


それがあたしの新しい仕事。


「桐生様…こんなの恥ずかしいよ。」

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