お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
あの日以降、あたしの生活でもう一つ大きく変わったことがある。
…それはミサトさんがあたし達の学校に転校してきたということ。
勿論…桐生を追って…
そんなに彼を好きでいる彼女がいるのに、なんであたしなんかが桐生の恋人なんだろう。
罪悪感ともいえる想いが頭の中に渦巻いていく。
これは今から3日前のこと。
実は桐生に告白された次の日の夜あたしはミサトさんに呼び出されたんだ。
―――・・・
「あの…話って…。」
月明かりに照らされたバルコニーに背の高い彼女の後ろ姿が映える。
まるで芸術のようなそのシルエットにあたしはおそるおそる話しかけた。