大人の世界
刹那
「・・・んン・・」
ガサ・・・。
――――「キュウキ・・・?」
それとも、ゆきみ?・・・・・
意識が、もう眠りから覚めようとしてた
なんとなく、 もう、正午を過ぎたのが、感覚で分かった
誰からともなく、 3人は、目を覚ました
「・・・あぁ・・・。」
「もう、こんな時間・・・、腹減った・・・」
「キュウキ」が眠そうに言った
ふぁ~・・・ぁ。
ゆきみがアクビした
ゆっくりと、みんな起き上がる
「・・・だりぃ」
カチッ。
「キュウキ」がタバコに火を付けた
「フゥー・・・」
「ゆきみちゃん、寝れた?」
「・・・・・ウン」
寝起きが悪いのか、小さい声で答えた
「ゆかちゃん、寝れた?」
「・・・うん。」
「ふぅ~ん」
笑った
(なによ?!)
「キュウキ」の含み笑いに、そう思った
「ねぇ、なんか買ってきてよ」
「い~よぉ」 「ゆか、行こ」
ゆきみがそうゆうと、私たちはゆっくりと 起き上がり、
玄関を出た
「キュウキ」に教えられた通り、 道を歩く
アパートを出て、 道の向かいに、小さな会社か何かの駐車場 があった
右に曲がると、 しばらく歩き、角に古い公園がある十字路 で、左に曲がる
そこには、小さな路面電車の線路があり、 それを越えると、
まっすぐ行く・・・
私とゆきみは、 おにぎりだとか、パンだとか、 手っ取り早い物を買った
来た道を、
私は、何故か、焼きつけた――――