大人の世界
4
――それから、私たちは、
普通の高校生活に戻り、
なんの変わりもなく、ごく当たり前の日常 を送った
残りわずかな学校生活・・・
やがて春になり、
高校を、卒業した・・・
この間、
私はずっと・・・
「キュウキ」を忘れられないでいた
退屈な毎日の中
授業も上の空で、 「キュウキ」のこと、あの『KABUKI』での夜 のこと、
そんなことばかり考えて、窓を見てた・・・
社会人になった私は、
化粧を覚え、車を運転し、 どこへでもいける自由を手に入れた
その頃からは、 学生の頃にはなかった、 色んな刺激がある生活をしてた
夜遊びをし、男女問わず、 色んな交際相手も増えて行った
だんだん、 だんだん・・・ 変わっていった・・・
もう、「あの頃」の私ではなくなっていった ・・・
それと同時に、 いつの間にか・・・
「キュウキ」さんのことも、 心から、消えていってた・・・・・
色んな事がいれ混ざり、 たった一年足らずで、 どんどん変わる女・・・
女とは、 そうゆうものなのかも知れない・・・
――あれから一年半ほどたったある日、
私とゆきみは、ある男に運転してもらい、 金沢に向かってた
「どこ行く、今日~?」 ゆきみがはしゃぐ
私も楽しくて、 「どうする~?どこがいいかな~?」
いつもの調子ではしゃいでた 車の中は、 3人で、賑わってた