大人の世界

3



私は、タバコを手にとった


「火、ある?」

「あ、ああ・・・」




そうゆうと「キュウキ」は、 私のタバコに火をつけた

カチッ・・・

(フゥ~・・・)



煙がかからないように、少し、横をむいた・ ・・

ずっと・・・ 「キュウキ」を見つめてた・・・




「なんでキュウキさん、黙っとれん?」

「いや~・・・、ゆかちゃん、タバコ吸うよん なってんな」


「そうやよ」

「・・・すっかり大人やな」








・・・・・・・。

「キュウキさん・・・」








「大人んなってから来いって・・・、ゆうたやろ?」

私は、笑った・・・






「そんなこと、ゆうたっけ?・・・」


「うん、ゆったよ・・・。覚えてない?」



「う~・・・ん、ちょっと・・・」


「ま、覚えとるわけないっか。」

私は、タバコを吹かした




「だから、ほんとに、大人んなってから来た よ」


「どうする?」






私は、わざと意地悪で聞いた

「どうするって~・・・・・・・・!」


「アハハ~!冗談やよ!」






プップー!

クラクションの音がした

「あ!ヤバイ、行かんなん!ゆきみや!」

すっかり忘れるくらい、話してた






「キュウキさん、行かんなん・・・」

「そうやな・・・」





「じゃ。」

私が立ち上がる


「うん・・・」 「キュウキ」が言った

玄関まで、二人で歩く・・・






(どうする?・・・・・・、このままバイバイ?)

あの日みたいに、 そっけなく・・・・・・

もう・・・、おしまい?・・・







「キュウキさん・・・・・・」

私は咄嗟にそう言った・・・






「今日の夜、また来て・・・いい?」













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