大人の世界
3
「酔った?」
「うん、・・・大丈夫」
「・・・はあ・・・」
後ろにあるベッドにもたれかかった
「ほんとに大丈夫?・・・もう無理すんなや」
「うん・・・」
「・・・キュウキさん・・・」
「ん?」
「なんか、不思議・・・」
「何が?」
「だって、キュウキさんが、そこにおる・・・」
「・・・・・・。」
「どした?・・・」
「キュウキ」が、優しく呟く・・・
そうゆうと、
私の側へ、近づいた・・・
そして、自分もベッドにもたれて、 肩を、抱いてきた
「エゴイスト」の香りがした・・・
「なに?・・・・・どうしたの?・・・・」
「なんか・・・嬉しいなぁ、って・・・」
「また、会えたし・・・」
「オレのこと、好きなん?・・・」
「ん?・・・」
「キュウキ」が・・・
甘い声で、囁くから・・・
すごく、ドキドキする・・・
肩を抱いた手が、
髪を撫でた・・・
「懐かしいな・・・」
「ゆかちゃんの髪・・・・・・。前もこうやって、 ・・・触ったよね・・・」
「うん・・・」
「ねぇ・・・、オレのこと、好き?」
「好きなんやろ?・・・」
「・・・・好き・・・」
それを口にしたとたん・・・、 理性が、崩れて行った―――――
「好きよ・・・・・!」
たまらず、 すぐそこにある、「キュウキ」の顔をじっと 見た・・・
「キュウキ」も、 じっと、私の目を見つめてた・・・
それだけでもう・・・
崩れ落ちてしまいそう・・・
もうお互いの顔が、 一定の距離を越えた近さになっていた・・・
「ゆかちゃん・・・・・」
そういうと、 さらに、顔を近づけた・・・
おでこと鼻が、微かに触れた・・・
あの日の、 あの時みたいに・・・
時間が一気に、戻った――――
ずっと見つめ合ったまま・・・
「好きだよ・・・・・」
「キュウキ」がそゆいうと、
唇が少し、触れた・・・
そのとたん、糸が切れたように、お互い求 め合った
激しく・・・、
キスをした・・・
出そうになる声を、こらえた時・・・、
フッと、「キュウキ」が、唇を離した
「ゆか・・・」
そうゆうとまた、 激しいキスを繰り返した・・・
「・・・ゆかちゃん、ベッド・・・、行く?・・・」
「・・・うん・・・」
これから始まる、
快楽の、世界―――――