大人の世界
1
私の反応を、見ながら・・・
「ここ?・・・」、って・・・、
そんな風に、言うから、
体が、「びくんっ」、てなる・・・
余計に、感じてしまう・・・
「ここが、いいの?・・・」
「感じるの?・・・」
「もっと?・・・」
「キュウキ」の声が・・・、 言葉が、脳を、刺激する・・・
もう、声を出さずにいられない・・・!
その声を、
懸命に、殺そうとしてる私に気付いた 「キュウキ」が・・・、
「我慢しないで、いいよ・・・」
「今日は誰も・・・、邪魔しない・・・」
そう、囁く・・・
――脳裏に、瞬間・・・、ゆきみが浮かんだ――
やがて、「キュウキ」さんは・・・
「・・・いい?」
そう言って・・・、
私の中に、入ってきた・・・
「あぁ!・・・」
男の喘ぐ声は・・・、
とても色っぽい・・・
我慢しきれず、漏れる声が・・・、
とても、綺麗に聞こえる・・・
この声だけは・・・、
ウソをつかない、 本心の「音」に、聞こえる・・・・
私は、「キュウキ」の背中に、爪を立て・・・
「キュウキ」の言うとおり・・・、
声を、我慢しなかった・・・
もう、我慢できなかった・・・
「ゆか・・・・!」
何度も耳元で囁く、
吐息が、かかるたび・・・
まるで、リズムのように・・・、
私も反応してしまう・・・
「・・・好きだよ・・・」
その言葉は、ウソでも・・・、
この快感の坩堝には、勝てなくて、
掻き消される・・・
厚い胸板に、抱かれるたび・・・、
この男に、ハマってゆく・・・
「好きだよ」の言葉に、
洗脳されて・・・、堕ちてゆく・・・
だんだん、だんだん・・・
錯覚していく・・・
私は声を、荒らげた・・・
交わった部分が・・・、 その奥が・・・ イケナイ所を、突き動かす・・・
体中の血が、逆流するみたいに、 祖反りたつ・・・
「その部分」から、一気に、 快感が、体を駆け巡る・・・
「ああ!」
「・・・あぁ!」
――ウッ!――・・・
あの瞬間の、
男の声が、たまらない・・・
その、本能が、
たまらない・・・
唸る声で、また・・・
「びくん」、て、なっちゃう・・・
体中の力が、脱力した・・・