大人の世界

2





快感の渦に・・・

ハマった夜―――――






「キュウキ」が、タバコに火をつけた・・・

「おいで・・・」

そのまま、優しく、腕枕をしてくれた・・・





「・・・大人になっら、来い、って・・・」



「オレ、思い出したわ・・・」







「そう?・・・」



「・・・あの時は、こたつやったね・・・」

「ん?・・・」


「あぁ、・・・。今はもう、夏やな・・・」

「・・・ね。」







男の胸で、喋るのは・・・

なんて心地いいんだろう・・・

ゆっくりと、時間が流れて・・・

世界が、止まったみたい・・・


「キュウキ」のくわえてるタバコを、 すっと、取り・・・

――フゥ・・・



私も、一緒に、吸った・・・






月明かりの中・・・

私は、猫のように丸くなり・・・、 「キュウキ」の、胸板に、寄り添って、眠っ た・・・


一線を、越えた後の・・・、

悦びと、

不安―――







その、不安がなんなのか・・・

もう、とっくに分かってたのかも、 しれないね・・・・












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