君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~


「勿論、聞いてるよ。確か九条先生が何か実験するから理科室の掃除はナシなんだよね?」


「良かった、ちゃんと聞いてたのね」


「それがなにか?」


「いいえ、王麗さんが知ってるならいいの、それじゃあさようなら」



小西さんの事、あたしはどうしても好きなれない。


真面目で、勉強も出来て、責任感も強くて、確かにいい人なのかもしれないけど。


でもたまにこう、人を馬鹿にしたような目つきにカチンとくる時がある。


その理由も、あたしは知ってる。


きっと彼女も一緒なのだ。

周りの人達と。


あの人はきっとあたしを全否定している。



まぁあの人に嫌われてるからって何とも思わないけど。



「あ、古川君!」




< 10 / 96 >

この作品をシェア

pagetop