君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
「勿論、聞いてるよ。確か九条先生が何か実験するから理科室の掃除はナシなんだよね?」
「良かった、ちゃんと聞いてたのね」
「それがなにか?」
「いいえ、王麗さんが知ってるならいいの、それじゃあさようなら」
小西さんの事、あたしはどうしても好きなれない。
真面目で、勉強も出来て、責任感も強くて、確かにいい人なのかもしれないけど。
でもたまにこう、人を馬鹿にしたような目つきにカチンとくる時がある。
その理由も、あたしは知ってる。
きっと彼女も一緒なのだ。
周りの人達と。
あの人はきっとあたしを全否定している。
まぁあの人に嫌われてるからって何とも思わないけど。
「あ、古川君!」