君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
彼女は正真正銘のお嬢様
「すげー、あれリムジンじゃね?」
「こんな普通の学校に金持ちなんていたっけ?」
聞こえてくる声達に肩が震えあがる。
あれだけ迎えに来たらダメって言ったのにっ!
ゆっくり歩いていた足が速くなる。
目の前に出来ている人だかりを何とかかき分けて、リムジンの運転手席に回り、コンコンと
ドアをノックすると、すぐに窓が開いた。
「ちょっと、どういうつもり?霧島!」
怒鳴り声で周りにいた人達が静かになる。
し、仕方ないわ、
こういう時の対処方法はこれしかない。
「皆様、ごきげんよう」
にこやかに笑顔を作って霧島が出てくる前に車に乗り込んだ。
「出して」
「かしこまりました」