君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
「そ、それは助かったぁ~」
「まぁ珍しい名前だけど、うちの学校にそんなセレブがいるなんて誰も思ってないだろうしね」
一気に力が抜けて地面に座り込む。
周りの人達がちらちらと見て行くけれど、大丈夫、昨日の事を思ったらちっとも恥ずかしくなかった。
「でも気を付けなよ、特に新聞部!あいつらなんか嗅ぎまわりそうだし」
「あ、りがとう」
「ホントにセレブを友達に持つと苦労するわ」
「ごめんね..」
「いいのよ、あんたの、気持ち分かるしね。そりゃあ学校生活くらいは普通にいたいよね」
「沙穂..」
「でもね、あんたはあっち側の人間だってこと。知っておかないとダメよ?」
「うん..」