君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
だって、もしかしたらこの手紙を必要としてる人が、待ってる人がいるかもしれないじゃない。
そう思ったら、いても立ってもいられなくなる。
「あたし、は」
「だったらあいつに相談してみたら?」
あいつ..?
首を傾げると沙穂は更に続ける。
「その手紙の主に届けられるかは分からないけれど、天才少年とまで言われてるんだもの。
きっと何かヒントくらいは出してくれるんじゃない?」
沙穂の言葉に、答えられないままでいると、授業開始のチャイムが鳴り鳴り始めた。
あいつは
拓登は
あたしを助けてくれるだろうか。