君とタイムトラベル☆~過去からの手紙~
※
これが昨日のお母様とあたしのやりとり。そして今朝の沙穂とのやりとりを総合して考えると、どうも拓登に聞くのが一番いいという結果が出たのは分かった。
だけれども..
あたしは拓登ともう何年も..そう4年も話をしていないのよ。
それなのにどうやって今更親しげに話せると言うの?
「相談してみた?」
全ての授業が終了した放課後。今日も掃除がない為、家に帰ろうと鞄を手に持ったあたしに沙穂が慌ててあたしの手を止めた。
「そんなの..やっぱり無理よ」
「無理って..何が?話すのが?それともそれを拓登には解決できないと?」
迷った挙句出した答えは「..両方」
でも沙穂はそれだけで納得してくれるような人じゃない。
「違うでしょ?あんたのそれは、ただの“逃げ”って言うのよ。あ、拓登!!」